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前歯矯正 犬歯引っ張り出し 削らず審美(レジン充填)

   

みなさんこんにちは。
ゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいましたね。
生活は普段通りに戻っていますか?

さて、今回は久しぶりに矯正の症例をお見せします。
まずは、仕上がりの写真から。1本だけ治療していますがどれだかわかりますか?
 


それでは、初診時の写真から見ていきましょう。大学生のお嬢様です。矢印に注目して下さい。何か出っ張ってますね。実はこれ犬歯なんです。ただ、これだけだったらよくあるのですが、問題はその下にありました。



次のレントゲン写真をご覧ください。犬歯が前歯の根を押しているために、前歯の根がなくなってしまっています。まるで根が横から切られたようになくなっていますね。
根がなくなっていますので前歯はグラグラで今にも抜けそうです。こんな状態では安心してご飯も食べられません。
 

これで初診時の状況はおわかりいただけたでしょうか?

唇に隠れているので、歯ぐきの中に潜っている犬歯は見えないので、見た目的にはそれほど問題ないだけに、グラグラの歯を抜くことには患者さんにとって抵抗のあることだと思います。それに一番きになる年頃だけに決心をするのは容易ではなかったことでしょう。


さて治療方針です。どう考えても前歯は保存不可能ですので抜かなければなりません。
問題は抜いたとどうやって審美性を回復させるかです。

いくつか方法は考えられます。

ブリッジ 
これは両隣の歯を削って3本ひと塊のセラミックを固定する方法です。
簡単にできますが、隣接する歯を削ってしまうため虫歯のリスクが増えます。歯の生え方によっては神経を取らなければならないこともあります。
長期の安定を望むのであれば一番やりたくない選択肢と言えます。

インプラント
前歯のインプラントを綺麗に仕上げることは手間暇がかかる上に、埋伏している犬歯の今後の動向を考えると、犬歯も抜いてからでないとインプラントは入れられません。おそらく歯を抜くと相当骨がなくなってしまいますので、骨移植や歯肉移植などを何度か行う必要があります。

みなさんならどちらを選びますか?どの方法もこのケースに適した治療とは言えませんね。

そこで、ウルトラCの治療法をご提案しました。

犬歯を引っ張り出して前歯の形に変えてしまうというのはどうでしょう?
これなら必要以上に歯を削ることもなく、長期的な安定が望めます。

当然、患者さんもそれに賛同していただけました。


まずは、歯茎を切り開いて犬歯を引っ張り出しにかかります。こうして見てみるとすごいところに犬歯がありますよね。
  

途中経過です。すでに前歯は抜いています。まあ、抜くといってもちょっと引っ張っただけですが。
  

初診時のレントゲンと比べてみるとだいぶ良い位置まで出てきましたね。



そしてここまで矯正で引っ張り出すことができました。矯正治療はここまでです。
 

矯正の先生からバトンタッチしてもらい、前歯の形を自然にする作業となりました。
一般的にはここで歯を削ってセラミックを被せます。これくらいならラミネートベニアと呼ばれる付け爪のような方法で十分です。

しかし、今回はもっと簡単な方法を選択しました。セラミックを入れるにはある程度の厚みが必要なためどうしても歯を削る必要がありますが、それだと虫歯のリスクが増えます。
すでに虫歯になっている歯を削って綺麗にするのと違い、形が左右対称でないというだけで歯を削るのは少々もったいないと思い、歯を削らずに治す方法を選択しました。

その結果、こうなりました。


引っ張り出した犬歯は一切削らずに、歯の表面にプラスティック(レジン)を盛りました。色も左右対称になるように色合わせをして、自然な感じを出すためにチョーク状の白濁も再現しました。

パッと見ただけではどの歯を治したかわからないレベルに仕上げています。
かかった時間は30分。歯を削らないため麻酔もする必要がありません。痛くも痒くもないわけです。

最近のプラスティックは物性が非常に良くなってきた上に、様々なテクニックが考え出されてために、かなり綺麗に仕上げることができます。セラミックの方が綺麗で長持ちするのですが、歯を削らなくて済むというプラスティックのメリットは捨てがたいものがあります。

もし、何年かして色が変わってしまったら、表面を剥がしてもう一度プラスティックを詰め直せば元どおりに治すことができます。

患者さんには、プラスティックは歯を削らずに安く簡単に治せる代わり、セラミックに比べ若干色合いが劣り、劣化も早いことを理解していただいた上でレジン充填を行うことになりました。

どうしても色が気になるようであれば、それから歯を削ってセラミックにしても遅くはありません。

いかがでしたでしょうか?歯の治療方法はいろいろ通ります。何が良いかは患者さんによって違ってきます。大切なのは治療のメリットとデメリットを良く理解していただいた上で、後悔のない治療方法を選んでいただくことではないかと思います。




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