噛み合わせが悪い

かみ合わせが悪い

皆さんの多くが、歯並びと噛み合わせを混同されているので、噛み合わせの良し悪しを語る前に、まずかみ合わせとは何なのかを説明しましょう。

ドアを想像してみて下さい。ドアは蝶番(ちょうつがい)固定されていて、そこを軸に円運動をしていますね。この蝶番にあたるのが、顎の関節になります。人の顎は口を開けるとき、最初は左右の顎関節を軸とした円運動を行います。そして、扉が枠に収まっている状態が、お口の中で上下の歯がかみ合っている状態と考えると、ぴったりと枠に収まっているのがかみ合わせが良い状態、枠に治らないのがかみ合わせが悪い状態だと言えます。

ドアは普通長方形ですが、中には美術館やテーマパークにあるような変な形のドアもあります。これらもたとえ一部が波打った形をしていても、ピタリと枠に収まればドアとしての機能を果たしています。これをお口に例えると、長方形のドアが歯並びが整った人、波打ったの形をドアが歯並び悪い人とすることができます。

どちらの扉も枠にピッタリ収まっていれば、正常に機能していると考えられますので、そうした状態をかみ合わせが良いと言います。また、長方形のドアでも、蝶番がズレているとピッタリと閉まりません。これは歯並びは良いがかみ合わせが悪いといえます。

このようにかみ合わせと歯並びは別物であるということをご理解ください。

顎関節に問題がある場合

かみ合わせが悪い原因として、顎関節に問題がある場合があります。上の例えで言えば蝶番が壊れてしまったと考えるとわかりやすいですね。いわゆる顎関節症と言われるものです。その原因は、歯ぎしりや食いしばりといった日常の悪習癖と言われていて、それらをなくすことで特別な治療をすることなく治ることが多くあります。

歯に問題がある場合

上の例えで言えばドアとドアの枠の形が違ってしまった状態です。ドアの一部が歪んで出っ張りが出てしまいキチンと閉まらない状態だと思ってください。これは出っ張りを削って枠に合わせる必要があります。お口の中で言えば、被せ物が合っていなかったり、歯周病などで1本だけ歯が浮き上がったり、長期間の治療でずっと片側で噛んでいたために歯がずれてしまうことなどがあげられます。

両者に問題がある場合

そして、顎関節と歯の両方に問題がある場合も少なくありません。当然治療も優しい物ではなく、長期にわたって慎重に進めていかなけばならず、歯科治療の中でもっとも厄介なものと言えます。