歯周再生療法とは 歯周再生療法は、歯周病によって失われた骨や歯周靭帯などの歯周組織の再生を促す外科的治療法です。歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けて歯周ポケットが深くなり、歯がぐらつき始め最終的には歯が抜け落ちてしまいます。従来の治療では、失われた骨や歯周靭帯などの歯周組織を元に戻すことは困難でしたが、再生療法により組織の回復が期待できるようになりました。 再生療法では、外科的に歯根を汚れを取り除く際に、特殊な薬剤を歯根に塗布することで、骨や歯根膜、セメント質といった歯周組織の再生を促します。半年ほどで歯周組織が再生し、歯を長期的に保存できる可能性が高まります。 ただし、すべての症例に適用できるわけではありません。骨の吸収パターンや歯周ポケットの形態、全身の健康状態などを総合的に判断し、適応があるかどうかを慎重に診断します。 歯周再生療法が適応となるケース 歯周再生療法は、特定の条件を満たす場合に効果が期待できます。骨の吸収が垂直的に起こっている症例や、歯の周囲に骨の壁が残っている場合に適しています。このような形態では、再生材料が保持されやすく、組織の回復が見込めます。 また、患者さまの全身状態が良好で、禁煙されている方、または禁煙に協力いただける方が対象となります。喫煙は組織の治癒を著しく妨げるため、再生療法の成功には禁煙が欠かせません。 当院の歯周再生療法における特徴 リグロスを使用した再生療法 当院では、リグロスという再生材料を使用しています。リグロスは、成長因子を含む薬剤で、歯周組織の再生を促進する効果があります。2016年に保険適用(但し、適用条件があります)となり、より多くの患者さまに再生療法を提供できるようになりました。 リグロスに含まれる成長因子は、細胞の増殖や血管の新生を促し、失われた骨や歯根膜の再生をサポートします。歯周外科処置の際に、清掃した歯の根の表面に塗布することで効果を発揮します。 従来の再生材料と比べて扱いやすく、良好な治療成績が報告されています。当院では、リグロスを使用した再生療法を提供しており、適応のある患者さまには積極的にご提案しています。 保険の適応条件を満たさない場合、ご希望があれば自由診療(55,000円)にて行なっています。 歯科用CTによる精密診断 再生療法の適応を判断するためには、骨の状態を正確に把握することが重要です。当院では、歯科用CTを導入しており、三次元的に骨の形態を確認できます。 CTで骨の吸収パターンや残存骨の量、歯周ポケットの深さを詳細に評価し、再生療法が有効かどうかを判断します。レントゲンだけでは分からない情報も得られるため、より精密な治療計画を立てることができます。 豊富な外科経験に基づく確実な処置 歯周再生療法は、歯周外科の技術が求められる治療です。当院の院長は、総合病院で7年間勤務した経験があり、外科処置に精通しています。 再生療法を成功させるためには、感染組織の徹底的な除去と、再生材料の適切な配置が重要です。丁寧な手技と的確な判断により、良好な治療結果を目指します。 術後の継続的なメンテナンス 再生療法を行った後は、長期的なメンテナンスが欠かせません。当院では、担当歯科衛生士制を導入しており、術後の経過を継続的に観察します。 定期的なクリーニングとブラッシング指導により、再生した組織を良好な状態に保ちます。患者さまと二人三脚で、歯の健康を守るお手伝いをいたします。 歯周再生療法の流れ 初診時には、歯周病の検査を行い、歯周ポケットの深さや骨の状態を確認します。レントゲンやCT撮影で、骨の吸収パターンを詳しく調べます。検査結果をもとに、再生療法の適応があるかどうかを判断し、治療計画をご説明します。 再生療法を行う前に、まず歯周基本治療を徹底的に行います。スケーリングやSRPで歯石を除去し、歯茎の炎症を落ち着かせます。この段階で、セルフケアの改善も重要です。正しいブラッシング方法を習得していただき、お口の中を清潔に保つ習慣を身につけます。 歯周基本治療で炎症がコントロールされたら、再生療法を行います。局所麻酔をして歯茎を切開し、歯の根を露出させます。歯石や感染した組織を徹底的に除去し、歯の根の表面を清掃します。その後、リグロスを塗布し、歯茎を元の位置に戻して縫合します。 術後は、抗生物質や鎮痛剤を処方します。1週間から2週間後に抜糸を行い、経過を観察します。再生した組織が安定するまでには数か月かかるため、定期的に通院していただき、レントゲンで骨の状態を確認します。 術後の経過と注意点 術後は、麻酔が切れると多少の痛みや腫れが出ることがあります。処方された薬を指示通りに服用し、安静に過ごしてください。手術当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控えます。 食事は柔らかいものを選び、手術部位では噛まないようにします。歯磨きは手術部位を避けて行います。強くうがいをすると、傷口が開く可能性があるため注意が必要です。 抜糸後も、再生した組織が安定するまでは慎重なケアが必要です。硬いものを噛むことや、歯ブラシで強く磨くことは避けてください。担当歯科衛生士が、適切なブラッシング方法をお伝えします。 術後3か月から6か月の間に、再生の状態をレントゲンやCTで評価します。骨の再生が確認できれば、治療は成功です。その後も定期的なメンテナンスを継続し、再発を防ぎます。 歯周再生療法のメリットとリスク メリット 失われた骨などの歯周組織の再生により、深い歯周ポケットを改善できます。歯を支える組織が回復することで、歯の動揺が減り、長期的に保存できる可能性が高まります。 従来の歯周外科だけでは難しかった症例でも、再生療法により良好な結果が得られることがあります。抜歯を避けて自分の歯を残せることは、患者さまにとって大きなメリットです。 リスク 再生療法は、すべての症例で成功するわけではありません。骨の吸収パターンや患者さまの全身状態によっては、期待した再生が得られないこともあります。 外科処置のため、術後に痛みや腫れが出ることがあります。また、感染や治癒不全のリスクもゼロではありません。喫煙は再生を著しく妨げるため、禁煙が守れない場合は適応外となります。 術後の適切なセルフケアとメンテナンスが欠かせません。これらを怠ると、再び歯周病が進行し、再生した組織も失われてしまう可能性があります。 よくある質問 再生療法は痛いですか? 局所麻酔を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。術後に痛みが出ることがありますが、鎮痛剤で対応できる程度です。腫れることはほとんどありませんが、あったとしても2日から3日がピークで、その後徐々に落ち着きます。 どのくらいで骨が再生しますか? 骨の再生には、数か月から半年程度かかります。個人差があり、骨の吸収の程度や患者さまの年齢、全身状態によっても異なります。定期的にレントゲンで経過を観察し、再生の状態を確認します。 治療費はどのくらいかかりますか? 当院では、リグロスを使用した歯周再生療法を提供しています。保険診療の適応条件に当てはまれば3割負担で12,000円程度です。保険診療の適応条件を満たさない場合は自由診療で55,000円で行なっています。詳しくは診察時にご説明いたします。 誰でも受けられますか? 骨の吸収パターンや歯周ポケットの形態によっては、適応外となることがあります。また、重度の糖尿病や骨粗鬆症など、全身状態によっては慎重な判断が必要です。喫煙されている方は、禁煙していただくことが条件となります。 再生療法後も歯周病は再発しますか? 再生療法を行なったとしても、完全に元の状態まで回復することはありません。健康であった時より歯周病は起こりやすいうえ、そもそも歯周病が発生した原因となるリスクを取り除かない限り歯周病は再発します。そのため、十分なセルフケアと定期的なメンテナンスが歯周病の再発を防ぐために重要です。 用賀で歯周再生療法をお考えなら ヒラノデンタルオフィスは、用賀駅から徒歩2分の立地にあります。リグロスを使用した歯周再生療法に対応しており、失われた骨や歯周組織の回復を目指します。 歯周病が進行している、歯を抜かずに残したいという方は、お早めにご相談ください。歯科用CTによる精密診断と、経験豊富な院長による確実な処置で、歯の保存をサポートいたします。担当歯科衛生士制により、術後も継続的にケアいたします。