骨造成術とは 骨造成術は、インプラント治療に必要な骨の量を確保するための処置です。歯を失うと、その部分の骨は徐々に吸収されて薄くなっていきます。特に歯の状態が悪いまま長期間放置していた場合や、もともと骨格的に骨の厚みがない場合は、インプラントを埋め込むのに十分な骨がないことがあります。 骨造成術により、骨の幅や高さを増やすことで、インプラントを安全に埋入できる環境を整えます。骨が不足しているという理由で、インプラント治療を諦める必要はありません。適切な骨造成を行うことで、多くの症例でインプラント治療が可能になります。 当院では、GBR(骨誘導再生法)、ソケットリフト、サイナスリフトなどの骨造成術に対応しています。患者さまの骨の状態に応じて、最適な方法を選択し、確実にインプラントを埋入できるようサポートします。 骨造成術が必要になるケース 上顎の奥歯の部分は、もともと骨が薄く、さらに上顎洞という空洞があるため、インプラントを埋め込むのに十分な高さがないことがよくあります。このような場合は、ソケットリフトやサイナスリフトという骨造成が必要です。 状態の悪い歯を長い間放置してしまうと歯の周囲の骨が溶けてなくなり、インプラントを入れるだけの十分な骨の厚みや深さが得られない状態になります。このような場合は、GBRという方法で骨の幅を増やします。 また、歯周病が進行していた部分では、骨が大きく吸収されていることがあります。条件が整っていれば、適切な骨造成を行うことでインプラント治療が可能になります。 当院の骨造成術における特徴 歯科用CTによる精密診断 骨造成術を安全に行うためには、術前の綿密な診査が欠かせません。当院では、歯科用CTを導入しており、骨の状態を三次元的に把握できます。 CTで骨の量や質、上顎洞の位置、神経や血管の走行を正確に確認します。この情報をもとに、どの骨造成術が適しているか、どの程度の骨を造成する必要があるかを判断し、安全な治療計画を立てます。 豊富な外科経験に基づく確実な処置 当院の院長は、総合病院で7年間勤務した経験があり、外科処置に精通しています。インプラントはこれまで1000本以上の実績があり、さまざまな症例に対応してきました。骨造成術は高度な技術が求められる分野ですが、豊富な臨床経験を活かし、安全性に配慮した治療を提供しています。 術前の綿密な計画と、丁寧な手技により、合併症のリスクを最小限に抑えます。患者さまが安心して治療を受けられるよう、細心の注意を払って処置を進めます。 完全個室での治療環境 当院では、完全個室の診療室を完備しており、プライバシーに配慮した環境で治療を受けていただけます。骨造成術やインプラント手術の際は、オペ室として使用することも可能です。当然使用する器具はクラスCレベルの高温高圧滅菌にかけた器具を用いています。各個室には外部から取り入れた空気を簡易フィルターにかけた後に、空気清浄機で細菌などを取り除いたものを流し込んでいます。上から綺麗な空気を落とし込むことで、下の方に汚れた空気を押し流し、奥にある滅菌室から排出しており、個室内は常に綺麗な空気を保つように設計したいます。落ち着いた空間で、リラックスして治療に臨んでいただけるよう、スタッフ一同心がけています。 GBR(骨誘導再生法) GBRとは GBRは、骨の幅や高さが不足している部分に、骨補填材を填入して骨の再生を促す方法です。骨を増やしたい部分に特殊な膜を設置することで、骨が再生するスペースを確保します。 歯肉などの軟組織は、骨よりも早く成長するため、そのままでは骨が再生する前に軟組織が入り込んでしまいます。膜を設置することで、軟組織の侵入を防ぎ、骨だけがゆっくりと再生できる環境を作ります。 GBRの適応 下顎や前歯部で骨の幅が不足している場合に適しています。インプラントを埋め込む際に、骨から一部が露出してしまうような症例でも、GBRを併用することでカバーできます。 骨の欠損が比較的小さい場合は、インプラント埋入と同時にGBRを行うこともあります。骨の欠損が大きい場合は、先にGBRを行って骨が再生してから、インプラントを埋め込みます。 GBRの流れ 歯茎を切開して骨を露出させ、骨補填材を必要な部分に填入します。その上に吸収性または非吸収性の膜を設置し、骨が再生するスペースを確保します。歯茎を元の位置に戻して縫合し、治癒を待ちます。 骨が再生するまでには、4か月から6か月程度かかります。レントゲンやCTで骨の状態を確認し、十分な骨ができていることが確認できたら、インプラントを埋入します。 ソケットリフト ソケットリフトとは ソケットリフトは、上顎の奥歯部分で骨の高さが不足している場合に行う骨造成術です。インプラントを埋め込む穴から器具を挿入し、上顎洞の底部分の粘膜を押し上げて、できたスペースに骨補填材を填入します。 サイナスリフトと比べて侵襲が少なく、腫れや痛みが軽減されます。また、インプラント埋入と同時に行えるため、治療期間を短縮できることが多いです。 ソケットリフトの適応 上顎洞までの骨の高さが5ミリ程度以上ある場合に適しています。比較的軽度の骨不足で、インプラントを同時に埋入できる症例に向いています。 骨の質が良好で、初期固定が得られる見込みがある場合に選択されます。患者さまの負担が少ない方法のため、条件が合えば第一選択となります。 ソケットリフトの流れ インプラントを埋め込む位置に穴を開け、上顎洞の底部分まで到達します。専用の器具を使用して、上顎洞の粘膜を慎重に押し上げます。できたスペースに骨補填材を填入し、その上にインプラントを埋入します。当院では、上顎洞粘膜を持ち上げるのに、生理食塩水を注入することでソフトに圧力をかけ、上顎洞粘膜を傷つけないようにしています。(この手法はウォーターリフトと呼ばれいています。) インプラントと骨が結合するまで待ち、上部構造を装着します。ソケットリフトは比較的侵襲が少ないため、術後の腫れや痛みも軽度で済むことが多いです。 当院では、上顎洞挙上術(ソケットリフト)を55,000円で提供しています。 サイナスリフト サイナスリフトとは サイナスリフトは、上顎の奥歯部分で骨の高さが大きく不足している場合に行う骨造成術です。歯茎の横から骨に穴を開け、上顎洞の粘膜を持ち上げて、できたスペースに骨補填材を大量に填入します。 ソケットリフトよりも広範囲に骨を造成できるため、骨の高さがほとんどない症例でも対応可能です。確実に骨を増やせる方法ですが、侵襲が大きく、治癒期間も長くなります。 サイナスリフトの適応 上顎洞までの骨の高さが5ミリ未満の場合や、複数本のインプラントを埋入する予定で広範囲の骨造成が必要な場合に適しています。 骨の質が悪く、ソケットリフトでは初期固定が得られない可能性がある場合にも選択されます。確実に骨を増やす必要がある症例に向いています。 サイナスリフトの流れ 歯茎を切開し、骨の側面に窓を開けます。上顎洞の粘膜を慎重に剥離して持ち上げ、できたスペースに骨補填材を大量に填入します。 骨が十分に再生するまでには、6か月から8か月程度かかります。骨が安定したことを確認してから、インプラントを埋入します。症例によっては、骨造成と同時にインプラントを埋入することもあります。 当院では、上顎洞挙上術(サイナスリフト)を165,000円で提供しています。 その他の骨造成術 当院では、GBR・ソケットリフト・サイナスリフト以外の骨造成術にも対応しています。骨の状態や欠損の形態に応じて、最適な術式を選択します。 その他の骨造成術は、55,000円+材料代で提供しています。詳しくは診察時にご相談ください。 骨造成術後の注意点 術後は、麻酔が切れると多少の痛みや腫れが出ることがあります。鎮痛剤や抗生物質を処方いたしますので、指示通りに服用してください。サイナスリフトの場合は、腫れが1週間程度続くこともあります。 手術当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控えてください。鼻を強くかむことも避けます。特に上顎洞を扱う手術では、鼻をかむと上顎洞内の圧力が変化し、粘膜が損傷する可能性があります。 食事は柔らかいものを選び、手術部位では噛まないようにします。歯磨きは手術部位を避けて行い、処方されたうがい薬で優しく口をすすぎます。 骨が再生するまでの期間は、定期的に通院していただき、経過を観察します。レントゲンやCTで骨の状態を確認し、十分な骨ができていることを確認してから、インプラント埋入に進みます。 よくある質問 骨造成は痛いですか? 局所麻酔を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。術後に痛みが出ることがありますが、鎮痛剤で対応できる程度です。ソケットリフトと同時にインプラントを埋入するケースではほとんど顕著な痛みが出たことはありません。サイナスリフトは侵襲が大きいため、やや腫れが強く出ることがあります。 骨ができるまでどのくらいかかりますか? GBRやソケットリフトでは、4か月から6か月程度が目安です。サイナスリフトでは、6か月から8か月程度かかります。骨の状態や年齢によって個人差があります。 治療費はどのくらいかかりますか? ソケットリフトは55,000円、サイナスリフトは165,000円、その他の骨造成術は55,000円+材料代です。これに加えて、インプラント本体の費用(臼歯部385,000円、前歯440,000円)が必要です。 骨造成は必ず成功しますか? 当然、骨の欠損の状態や、患者さんの全身的なコンディション、術後のケアの仕方によって難易度が変わり、何度が高いほど成功率は低くなります。一般的にソケットリフトやサイナスリフトは感染のリスクが低く成功率が高いと言われています。当院でも同様の傾向です。その他の骨造成術では歯茎が薄い方や増骨する分量が多いほど難易度が上がり成功率は低くなります。どの程度の難易度かは症例によって異なり、都度説明しております。多くの場合は適切に処置を行えば、多くの症例で良好な骨の再生が得られます。ただし、喫煙や糖尿病のコントロール不良、術後のセルフケア不足などにより、骨の再生が不十分になることがあります。 骨造成後も定期検診は必要ですか? インプラント埋入後は、定期的なメンテナンスが欠かせません。骨造成を行った部分は、特に丁寧なケアが必要です。3か月から6か月に一度の検診で、インプラント周囲の状態をチェックします。 用賀で骨造成術をお探しなら ヒラノデンタルオフィスは、用賀駅から徒歩2分の立地にあります。GBR・ソケットリフト・サイナスリフトといった骨造成術に対応しており、骨が不足している方でもインプラント治療が可能です。 歯科用CTによる精密診断と、豊富な外科経験に基づく確実な処置で、安全に骨を増やします。骨が足りないと言われた、インプラントを諦めていたという方は、お早めにご相談ください。完全個室の診療室で、安心して治療を受けていただけます。