精密根管治療(根の治療)

根管治療とは

根管治療は、歯の内部にある神経や血管が通る根管という空間を清掃し、薬剤で封鎖する治療です。虫歯が深く進行して神経まで達した場合や、以前に治療した歯の内部で再び感染が起きた場合に必要となります。
歯の内部は非常に複雑な構造をしており、根管は細く曲がりくねっています。そのため、精密な治療が求められる分野です。適切に処置を行うことで、抜歯を避けて自分の歯を残せる可能性が高まります。
根管の中には細菌や感染した組織が存在するため、これらを徹底的に除去することが重要です。不十分な清掃では再感染のリスクが高まり、再治療が必要になることもあります。当院では、可能な限り精密な処置を心がけています。

根管治療が必要になるケース

歯の神経が炎症を起こしている場合、強い痛みや冷たいもの・温かいものがしみるといった症状が現れます。夜間に痛みで目が覚めることや、何もしていなくてもズキズキと痛むこともあります。
また、過去に神経を取る治療を受けた歯でも、根の先に膿が溜まることがあります。この場合、噛むと痛い、歯茎が腫れる、違和感があるといった症状が出ることがあります。症状が軽微でも、放置すると骨が溶けてしまうため、早めの対応が必要です。
外傷によって歯が折れたり、強い衝撃を受けたりした場合も、神経がダメージを受けて根管治療が必要になることがあります。当院では、総合病院での7年間の勤務経験があり、外傷などの救急対応にも豊富な実績がありますので、安心してご相談ください。

当院の根管治療における特徴

マイクロスコープによる精密治療

当院では、マイクロスコープを導入し、肉眼では見えにくい根管の内部を拡大して確認しながら治療を行っています。根管は直径1ミリメートル以下の細い管であり、わずかな見落としが治療の成否を左右します。
マイクロスコープを使用することで、根管の入り口を正確に見つけ、複雑に枝分かれした部分まで丁寧に処置できます。また、治療中に起こりやすい器具の破折や穿孔といったトラブルの予防にもつながります。
拡大視野での治療は、従来の方法と比べて格段に精度が高く、治療後の経過も良好です。歯を長く保存するために、当院では精密な根管治療に力を入れています。

ニッケルチタンファイルの活用

根管の清掃には、ファイルという細い針状の器具を使用します。しかし、根管の形状は真っ直ぐとは限らず、曲がった根管に対して真っ直ぐな針では思うように清掃ができません。当院では、必要に応じて従来のステンレス製のファイルと比べて柔軟性が高いニッケルチタンファイルを使用して、曲がった根管に対応しています。
複雑な形態の根管でも、無理な力をかけずに清掃できるため、治療中のファイルの破折のリスクを減らすことができます。患者さまの歯の状態に合わせて、最適な器具を選択しています。

MTAセメントの使用

当院では、露髄症例や難治性の感染根管の治療において、MTAセメントを使用しています。MTAセメントは高い封鎖性と生体親和性を持つ材料で、従来の材料では対応が難しかった症例でも良好な結果が期待できます。
特に、神経が露出してしまったケースや、難治性の感染根管に対して、シーラーとして活用しています。歯を残すための選択肢を広げる材料として、積極的に取り入れています。

最新器具で時間短縮

根の治療は細かい作業で、とても時間のかかるものです。その時間を短縮できると歯科業界で話題になっているキツツキコントラを導入しました。今までは、楕円形の根や途中で曲がった根の場合は、手作業で感染歯質を削っていましたが、キツツキコントラによってこれを高速上下運動で素早く安全に削り取ることができるようになりました。

唾液のコントロール

根管治療では、治療部位に唾液と共に細菌が入り込むリスクを下げるためラバーダムクランプを使った防湿や、ズーという専用のバキュームを使用して、唾液による感染のコントロールをしながら治療を進めています。
清潔な環境を保つことで、治療の成功率を高め、再感染のリスクを低減させることができます。細部まで配慮した治療を心がけています。

歯根端切除術について

根管治療に最善を尽くしても病巣の改善が難しい場合や、セラミックなどの被せ物を壊さずに根管治療をしたい場合に、歯根端切除術という外科的な処置を行うことがあります。これは、歯茎を切開して根の先端部分を外科的に切除し、病巣を取り除く方法です。
根管の形態が複雑で器具が届かない場合や、根の先に大きな病巣がある場合に有効です。当院では歯根端切除術にも対応しており、歯を保存するための最善の方法を提案いたします。
外科処置と聞くと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、局所麻酔下で行うため痛みはほとんどありません。術後の腫れや痛みも一時的なもので、多くの場合は数日で落ち着きます。

根管治療の流れ

根管治療に際しては、レントゲン撮影や歯科用CTを用いて、根の状態や病巣の広がりを詳しく確認します。多角的な診査をして根管治療の難易度や治りやすさを判断しあらかじめお伝えしいます。
治療では、銀歯などの被せ物や心棒を除去して根管の入り口にアプローチしてから、感染した神経や組織を除去し、根管内を専用の器具で拡大清掃します。この工程を複数回繰り返し、根管内を清潔にしてから、薬剤で緊密に封鎖します。
治療回数は根管の形状や状態によって異なりますが、通常は3回から5回程度です。根管の形状が複雑な場合や作業がやりにくい部位(口が開きづらく手が届きにくいなど)では、さらに回数がかかることもあります。
マイクロスコープを使った精密診療ですが、当院では保険診療で対応しています。
治療後は、土台を作り、被せ物を装着して歯の形態を回復します。被せ物の種類については、保険適用のものから自費診療のセラミックまで、患者さまのご希望に応じて選択いただけます。

痛みへの配慮

すでに神経を取っている歯の根の治療をする場合、基本的に根管治療において麻酔は必要ありませんが、痛みに敏感な方や治療中に痛みが出るような場合では局所麻酔を使って痛みを出さないようにしています。麻酔の注射をするときも、当院では痛みの少ない細い針を使用したり、針を入れる部位や角度を工夫して痛くない注射を心がけています。
根管治療は煙突掃除のような処置のため、根管内を清掃中にどうしても根の先端に汚れを押し出してしまい、治療後に痛みや腫れを出してしまうことがあります。痛みがでるかどうかは根の汚れ具合によりある程度予測がつきますので、症状が出る恐れがある場合は鎮痛剤を処方してできるだけ痛みに悩まされることがないよう努めています。
また、痛みは精神的な影響を受けます。今から行う治療が痛みの出るものなのかどうかあらかじめ説明することで、痛みに対して心構えをしてもらい、必要以上に痛みを感じないように配慮しています。(例えば、麻酔の注射を打つときに「ちょっとチクッとしますよ」と声かけをするようなことです)
痛みに敏感な方や不安が強い方には、治療前に丁寧に説明を行い、納得していただいてから処置を開始します。リラックスして治療を受けていただけるよう、スタッフ一同心がけています。

根管治療後の注意点

根管治療を行った歯は、神経がないため痛みを感じにくくなります。そのため、虫歯が再発しても気づきにくく、重症化しやすい傾向があります。定期的な検診で、歯の状態をチェックすることが大切です。
また、神経を取った歯は強度が低下するため、硬いものを噛んだ際に割れてしまうリスクがあります。被せ物でしっかりと補強することで、歯の寿命を延ばすことができます。
治療後も良好な状態を保つために、日々のブラッシングと定期的なメンテナンスを継続していただくことは不可欠です。当院では、歯科衛生士による担当制のメンテナンスを行っており、患者さま一人ひとりに合わせた予防プログラムを提供しています。

よくある質問

根管治療は痛いですか?

神経を取ってある歯であれば感覚はなくなっていますので、治療中の痛みはほとんどありません。また、神経が残っている歯であれば、麻酔をして痛みが出ないようにしています。当院では麻酔の注射による痛みを和らげるために細い針を使ったり痛みの少ない部位に注射するなど、痛みの少ない治療を心がけています。それでも、どうしても治療後に軽い痛みが出ることがありますが、鎮痛剤で対応しています。

治療期間はどのくらいかかりますか?

歯の状態によって異なりますが、通常は2回から5回の通院が必要です。感染が強い場合や根管の形態が複雑な場合は、さらに時間がかかることもあります。治療計画については、初診時に詳しくご説明いたします。

神経を残す方法はありますか?

虫歯が神経に達していても、状況によっては神経を保存できる場合があります。当院では基本的にMI治療を行っており、可能な限り歯の組織を保存しています。露髄症例ではMTAセメントなどを使用して神経を保護する処置も行っています。しかしながら、神経は非常に繊細な組織ですのでどんな場合でも神経を残せるわけではありません。基本的には、治療前の症状がひどいほど神経を残せる可能性は低くなります。

以前に治療した歯が再び痛むのですが?

過去に根管治療を受けた歯でも、治療が不十分であったり、根が割れたりして痛みがでることがあります。そのまま放置すると悪化してしまいますので、早めにご相談ください。CTやマイクロスコープを駆使して通常では見つけにくい微細なトラブルを見つけ出し、いち早く原因を見つけ出し治療を行います。

治療費はどのくらいかかりますか?

根管治療は保険診療で対応しています。費用は治療内容や回数によって変わりますが、詳しくは診察時にお伝えいたします。被せ物を自費診療で選択される場合は、別途費用が発生します。

用賀で根管治療をお探しなら

ヒラノデンタルオフィスは、用賀駅から徒歩2分とアクセスしやすい立地にあります。マイクロスコープを使用した精密な根管治療で、大切な歯を残すお手伝いをいたします。
歯の痛みや違和感がある方、過去に治療した歯に問題が生じた方は、お早めにご相談ください。丁寧な診査診断と、患者さまに寄り添った治療を提供いたします。

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