虫歯治療
幅をどのようにして揃えるのか
真ん中の2本の歯の色と形が不揃いです。歯茎との境界部が黒ずんでいるのも見た目をさらに悪化させています。そして片方は健全な歯で、できれば削って傷つけたくありません。
一番効果的なのが、中心の2本の歯を左右対称にすることです。たったそれだけで、印象がガラリと変わります。
天然歯は真っ白ではありません。ただ白いだけの歯にすると、かえって不自然な口元になってしまいます。透明感を出すことで、違和感のない美しさを得られます。
前歯の先端のラインをスマイルラインと呼んでます。笑った時にスマイルラインが下唇のラインと同じカーブを描いているとキレイに見えます。
真ん中の2本の歯の色と形が不揃いです。歯茎との境界部が黒ずんでいるのも見た目をさらに悪化させています。そして片方は健全な歯で、できれば削って傷つけたくありません。
右側(写真では左)のセラミックをやり直し、左側の健全な歯には接着剤でプラスティック(ダイレクトボンディング)を付け足して左右の歯のサイズを揃えました。他の歯は一切手を加えていません。
左右の歯の色と形がバラバラですね。特に色に透明感がなくマットで変化がありません。
これで透明感のある自然な色合いになりました。キレイな歯並びに見えますがどうでしょ?実は前歯が1本なく、左右非対称なのですが気づきましたか?真ん中の2本が左右対称にであれば、それだけで美しく見えてしまいます。あまりにも左右対称だとかえって不自然に見えてしまいます。
スマイルラインはカーブの大きさによって印象が変わってきます。直線に近いと力強い印象となりカーブが深くなってくるとエレガントなイメージになってきます。ただ、下の前歯とのかみ合わせと調和させなければならないため、大きく変えることは難しいです。
一見すると、いたるところに虫歯があってかなりボロボロの状態に見えますが、良く見ると虫歯はほとんど有りません。虫歯の跡に詰めたプラスティックが剥がれかかっていて、汚れが溜まっていたり、差し歯の色が合っていなかったり、表面に汚れがついていたりして、残念な状態になっています。
全部削って、セラミックを被せれば簡単にきれいになりますが、それでは歯をたくさん削ることになり歯の寿命を縮めてしまいます。この患者さんには、ホワイトニングで歯を白くして頂き、小さなプラスティックの詰め物を一つ一つ丁寧に詰め直し、最後に歯の色に合わせてセラミックを上に3本、下に2本やり直しています。スマイルラインも揃いました。