まずは、下の4枚の写真をご覧ください。歯周病で歯ぐきが炎症を起こし、被せてあるセラミックとの境目には黒く虫歯ができてしまっていますし、ぴったりと合っていません(歯の根と被せものの大きさが違う)。また、歯の長さも不揃いで歯と歯の間にも大きな隙間ができてしまっています。
レントゲン写真をご覧頂くと写真向かって左側の前歯に大きな虫歯があり、心棒が今にも外れてしまいそうです。
まずは、全部外して虫歯を取り除き、歯の周囲にこびりついている歯石を丹念に取り除きます。すると歯ぐきの状態が落ち着いてきます。この患者さんの場合、歯の根と根の隙間にばらつきがありましたので、とても簡単な矯正を行いました。どれくらい簡単かというと、根と根の間隔が窮屈な部位の歯と歯の間にゴムを挟むだけです。
だいぶ歯ぐきも落ち着いてきましたね。
最後に、型を取ってセラミックを入れるのですが、患者さんのご希望により年齢よりも白いものをお作りしました。1本だけやり直しとなると浮いてしまうのですが、6本まとめてきれいにすれば、きれいになります。
この患者さん、奥歯も治療中なのですが、ゴルフをした後に歯が痛くなると訴えておられたので、噛み合わせの調整を少ししたところ、「スコアがよくなったよ。こないだスコアが悪かったのは歯のせいだったのかな?ハッハッハッ!!!」とのことでした。
お役に立てて光栄です。