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いよいよセラミックの製作です。

フレイム製作
まずは、フレームを作ります。フレーム(下地)作りは様々な方法がありますが、最近は CAD/CAMでコンピュータに削り出してもらうものが主流となっています。
口腔内写真と照合
フレームの上に、どのようなセラミックを載せていくかを色見本を写り込ませた口腔内写真で検討します。
セラミックパウダーのチョイス

今回は、「2M1」という色をベースに製作していきます。セラミックは、様々な色のパウダーを水で固めながら積層して色を出しています。

並べられたセラミックパウダー

1本の歯を作るのにこれだけの種類のパウダーを組み合わせて、思うような色を出していきます。色のバリエーションは無限大ですが、その分色のコントロールは知識と経験とセンスが左右します。

水を含ませた筆でパウダーの盛り付け

水を筆に含ませてパウダーをベースのフレームの上に載せていきます。砂遊びの時に砂に水を混ぜてお城を作るのと同じです。

仮歯に合わせる

仮歯と同じ形になるよう調整しながら盛り上げていきます。形だけでなく焼き上がりの色を想像しながら盛り上げていかなければならないので、とてもセンスが必要なところです。

マメロン形成

歯の中心部のはマメロンと呼ばれる不透明山がいくつかあります。それを再現していきます。

コンデンス

トンカチで微弱な振動を加えて水分を浮き上がらせます。液状化現象と同じ原理です。この作業はコンデンス(凝縮)と呼ばれています。

歯茎部の象牙質

歯の根元も不透明ですので、象牙色のセラミックパウダーを載せていきます。

切縁の形態の再現

水分量をコントロールしながら築造していきます。

1本ずつの仕上げ

大まかにできたら1本ずつ仕上げます。

焼き上げ前

焼き上げ前

焼成

焼成と言われる工程です。釜に入れて580度1時間、900度1時間の工程で焼きます。

ビスケットベイク

セラミックは、焼き上げることによって縮んでしまいます。まずは、内部の構造を再現して焼き上げたところです。

エナメル質色

エナメル質に相当する部分にセラミックパウダーを追加します。

大きめの仕上がり

先ほどの様にお釜に入れて焼き上げました。今回はわざと大きめに仕上がる様にしています。セラミックの幅が広いため模型に収まりきっていません。

コンタクト調整中

歯と歯の接触をキツくもなく緩くもない様に微調整します。

コンタクト調整

赤くマークがついているところをす少しづつ削りながら歯と歯のコンタクトを調整します。

コンタクト調整終了

さあ、コンタクト調整が終わりました。だいぶ完成に近づきましたね。

咬合調整

かみ合わせの調整をします。

咬合調整終了

かみ合わせの調整が終わったところです。

シェードチェック

想定したインデックスタグと色の違いがないか確認です。

釉薬

グレーシング、つまり釉薬(うわぐすり)を塗って艶を出します。

グレーシング完了

グレーシングを塗ってもう一度焼き上げたところです。ピカピカになりましたね。

歯ぐきとの調和を確認しています。