テトラサイクインによる変色歯を含んだ難しい修復


術前の写真です。写真左の2本のセラミックがとても気になりますね。
患者さんは前歯綺麗にしたいとのご希望でいらしたのですが、これはとても難症例なのです。

1.テトラサイクインによる変色歯(歯が生えることにテトラサイクリンという抗生剤を服用したために歯が暗く変色してしまうもの)
2.セラミックの根元の歯茎が炎症を起こしていて、歯周病により骨がなくなっている。レントゲン写真をご覧ください。

この症例の場合、歯周病によりなくなった骨を回復することは、再生療法などを駆使しても不可能です。そのため、まず歯周病の基本治療をしてから、矯正による歯の引っ張り出しを行いました。表はハリボテの歯を付けて、裏はゴムで引っ張り出します。

2〜3週もするとご覧のように歯が引っ張り出されます。面白いことに、骨も一緒に引っ張り出されてくるのです。歯の根は全体的に見れば短くなりますが、骨の位置が戻ることにより歯茎が盛り上がってくれます。

矯正装置を取り外して仮歯を入れればご覧のように綺麗になりました。

そしてホワイトニングをかけます。このようなテトラサイクリンによる変色歯をホワイトニングで綺麗にするのにはかなり時間がかかります。今回は3ヶ月ほどホワイトニングを頑張っていただきました。

そして、色が綺麗になったところで仮歯をセラミックに置き換えました。実は、この色合わせに大変苦労しました。
 

骨もご覧のように許容できるレベルまで回復することができました。

術前術後の写真です。一見簡単そうに見える修復ですが、実はこのようにとても難し症例でした。
 

費用は、矯正による挺出(¥20,000)、ホワイトニング(¥50,000)、
セラミック2本(¥110,000×2)でした。期間は正味おおよそ半年ほどかかりました。

審美は、様々なテクニックを駆使してトコトン治療しなければ満足のいく結果が得られないケースもあります。ただ、セラミックを治せば綺麗になるという簡単なものではないことをお分かり頂けたでしょうか。

前歯の審美性でお悩みの方はお気軽のご相談ください。
当院の症例集はこちらから

世田谷区・用賀の歯科ならヒラノデンタルオフィスのホームページはこちらから