読売新聞で今日こんな記事が載っていました。
「歯の悪い高齢者、認知症になる可能性2倍近く」
65歳以上で自分の歯がほとんどなく、入れ歯を使っていない人は、歯が20本以上残っている人に比べ、介護が必要な認知症になる可能性が1・9倍高くなることが、厚生労働省研究班(主任研究員=近藤克則・日本福祉大教授)の調査でわかった。
愛知県の65歳以上の4425人を対象に2003年から4年間、アンケートを実施。この間、介護が必要な認知症を発症した割合は、歯が20本以上残っている人は2・9%。一方、歯がほとんどなく、入れ歯を使っている人は7・3%、歯がほとんどなく、入れ歯も使わない人は11・5%に上った。
年齢の違いや持病の影響を考慮して計算した結果、自分の歯がほとんどなく、入れ歯を使っていない人が認知症になるリスクは、歯が20本以上残っている人に比べ1・9倍高かった。食べ物を「あまりかめない」と答えた人の場合も「何でもかめる」と答えた人より1・5倍高かった。
(2011年1月24日20時48分 読売新聞)
認知症の方のお口の中の状態は、健常者に比べて明らかに良くないことは、病院勤務時代に実感していました。また、あくまで私の実感で、まだ証明されている訳ではありませんが、お口のお手入れが行き届いている方は、脳梗塞にもなりにくく、なったとしても回復が早いのではないかと思われます。
お口の健康状態は体の健康状態のバロメーターと言えます。お口のお手入れをすることは、健康を維持する上でとても大切なことであることが、今回の報告によりさらに明白なものとなりました。
お薬や、サプリメントを飲むくらいなら、歯を磨いた方がよっぽど健康になるってことですね。