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糖尿病と歯周病 

歯周病は世界で最も多い病気とされているほど広く蔓延しています。その数、全人口の7割(1999年厚生労働省)とも言われています。歯周病にかかっていない人の方が多いと言えます。当然、年齢が上がるに連れてその割合も高くなり、45〜55歳代では9割近くになります。

では、ご自分が歯周病だと自覚されている方はどれくらいでしょう。詳しいデータはありませんが、4割ぐらいではないかと言われています。約半数の方は、ご自分が歯周病であることに気づいていないということになります。

実際、当院に来院される方の多くは、ご自分が歯周病に罹患していることに気づいていません。というのも、歯周病は沈黙の病いと言われ、進行するまで自覚症状がほとんどないのが原因ではないかと考えられます。

ところで、歯周病は全身疾患と密接な関係があることがわかっています。特に糖尿病との関係は比較的良く解明されています。糖尿病患者さんの95%が歯周病に罹患しているというほど密接な関係があります。

糖尿病の患者さんは、炎症の治癒が遅く、歯ぐきが汚れにさらされると炎症が起きやすく治りにくいといったことが起こります。さらに歯周病菌が放出する内毒素が血管を介して全身に回るため、免疫機能が反応して血糖値のコントロールが難しくなるという悪循環に陥ってしまいます。

また、心臓病のリスクが2倍になるとも言われています。

自分は歯周病にはかからないと過信せずに、定期的な検診とクリーニングを受けてください。

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平野 恭吉平野 恭吉

平野 恭吉

ヒラノデンタルオフィス 世田谷区用賀4−12−4

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