コラム

知覚過敏の原因は?

皆さんは冷たいものが「しみる」いわゆる「知覚過敏」の経験はありませんか?

TVでもよく知覚過敏対策の歯磨き剤などのCMが流れていますから、かなりポピュラーな症状だと思います。

でも、意外とその原因については知られていないようです。

「しみる」症状がでると、多くの方は「虫歯」ではないかと思われますが、違います。

「虫歯は痛くない」ことは当院では患者さんに口を酸っぱくするほどお話ししています。

「知覚過敏の原因」は、「歯ぎしり」や「くいしばり」などの悪習癖なのです。

当院では多くの患者さんが、「歯ぎしり」や「くいしばり」をしないよう気を付けてもらうだけで、知覚過敏が治っています。

知覚過敏用の歯磨き剤など比べ物にならないほど、効果があります。

ここで、いますぐできる方法を一つご紹介します。

日中できるだけ「歯を接触させないよう」にしてください!

どういうことかというと、知覚過敏の方は気がつかないうちに上下の歯を噛み合わせてしまっているため、噛み合わせないように意識してもらうのです。

ここでポイントは、「接触してるだけでダメ」なんです。

食いしばってなくても、上下の歯がくっついてるだけでダメなんです。

基本的に歯は、食事の時以外は噛み合わさっていませんので、1日に上下の歯が接触している時間はトータルで20分くらいしかありません。

ところが、考え事をしていたり、物事に集中しているときに無意識に歯を合わせてしまうのです。

ところがこれが癖になっていると、なかなか気がつかないんです。

髪の毛を触る癖とか鼻を擦る癖と同じようなものなので、癖を治すのはなかなか難しです。

そこで、次のようにしてみてください。

まず、どこで噛み合わせているかを2〜3日注意して見つけてください。

どこで噛み合わせているかは人によって違います。

パソコンに向かっている時とか、テレビを見ている時とか、料理をしている時など人それぞれです。

そして、噛み合わせをしている場所に目印をつけておいてください。

ポストイットに「噛み合わせないように」と書いて貼っておいたり、いつもと違うものを置いておくなどして下さい。

また、スマホなどのタイマーで30分ぐらいにアラームが鳴るようにしておくと、アラームが鳴ったら噛み合わせないようにするといった工夫をすると良いと思います。

うまくいくと1〜2週間で知覚過敏が消失すると思います。

皆さんぜひ試してみて下さい。

それでも治らないようならご遠慮なくご相談ください。

 

平野 恭吉平野 恭吉

平野 恭吉

ヒラノデンタルオフィス 世田谷区用賀4−12−4

関連記事