今日は、コンポジットレジンの講演会を受講してきました。虫歯を治すことは、虫歯を引き起こす細菌を退治することに他なりません。しかし、これがとても難しいことなのです。
今日の講演会で聞いてきたことなのですが、300名余りの歯科医師に虫歯治療の際に、細菌を取り除けているかとアンケートしたところ、約6割が「取り除けていない」と感じていると答えたそうです。実際、虫歯を削っただけではほぼ100%虫歯菌が残っているというデータがあります。つまり、丁寧に虫歯を削り取って銀歯や硬質レジンを詰めても虫歯菌はその下に残ったままになっているということになります。
「えっ?じゃあ、しばらくするとその下からまた虫歯が出来てしまうの?」と思いますよね。でも、そのとおりなんです。銀歯や硬質レジンを詰めてもしばらくするとその下に虫歯が出来てしまうのです。患者さんの中には、「自分の歯磨きが悪いのかしら?」と反省をされる方もいらっしゃいますが、これについては、決して患者さんのせいではありません。
では、「歯医者の腕が悪いの?」と考えてしまうのですが、私たちからしてみれば、どんなに丁寧に虫歯を削っても100%細菌が残ってしまうのでは、医療の限界としか言いようがありません。
だんだん暗い話になってしまいましたね。なんとか虫歯を治す方法は無いものでしょうか?
それが、万全ではないのですがあるんです。続きは次回へ!