一般臨床

プラスティック オールセラミック メタルボンド 金 銀 果たしてどれがいいの? 

虫歯の治療で金やセラミックなどの材料を選ぶときに、患者さんからよく質問されるのが、「それって何年保ちますか?」「丈夫ですか?」と言った内容です。

そういう質問をされると私も天邪鬼ですから、「何年保つかはわかりません。」「金やセラミックはみなさんの一生より長持ちしますよ。」などと言って答えをはぐらかします。

なぜなら、それらの質問は歯を治療する上で全く的外れだからです。

まず、ほとんどの方が大きな間違いをしています。それは、歯科治療を材料から選んでいることす。

「丈夫で長持ち!」「硬い」「新しい材料」

このようなキャッチコピーに弱く、最新の割れにくい材料が一番優れているからそれを入れて欲しいと希望されるます。

しかし、そこが大きな落とし穴なのです。

これらは、あくまで治療に使う一つの材料であって治療そのものではありません。大切なのはそれらをどのように治療に活かしていくのかということを、みなさんは忘れてしまいがちなのです。

虫歯の治療には大きく分けて二つに分類できます。

1.神経の残っている歯 2.神経を取ってしまった歯

これらは治療に際して一番気をつけなければならないところが違います。

まずは、神経の残っている歯から説明しましょう。

歯の神経は歯の中心部の歯髄腔と呼ばれる空洞の中に収まっています。その外側に象牙質、エナメル質とあるのですが、神経が残っている場合は、歯の構造がちょうどボックスフォーム(箱型構造)になっていて、多少の虫歯ができたとしてもそれほど強度が落ちることはありません。

ですから治療の目標は「虫歯を削って、その穴を埋める。」だけで十分です。

そして一番注意しなければならないのが、「削った面を保護する。」ことです。

どういうことかと言うと、虫歯治療をして一番問題になることが、削った面からまた虫歯が始まってしまうことなのです。これを「二次う蝕」と言います。

続きは次回!

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平野 恭吉平野 恭吉

平野 恭吉

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