当院の虫歯治療では、ほとんど銀歯を使っていません。特に今回ご紹介するような症例では、開業以来金属を使ったことがありません。全て硬質のプラスティックです。
プラスティックといっても、ヤワなものではありません。石をタールで固めたアスファルトのように、セラミックの微細な粒子を樹脂で固めているため、セラミックに近い特性を持っているため、長く保ちます。
では早速見ていきましょう。
歯と歯の間にフロスを通すと引っかかるようになったとのことで銀歯をやり直すことになりました。
それほど虫歯にはなっていませんでしたが、セメントが溶け出していてわずかに虫歯が始まっていました。
まずは、虫歯を取り除く作業です。綺麗になりましたね。
続いて硬質のプラスティックを詰めるのですが、歯と歯の間に詰めるのに、そのまま詰めてしまうと間が全て埋まってしまうため、歯の形になるようにフォイルを使って壁を作ります。
天然歯の形を真似して、凹凸をつけてながら丁寧にプラスティックを詰め、噛み合わせの調整をしたら出来上がりです。
これくらいのケースだと正味30分くらいです。また、費用は税抜きで2万円です。
歯をたくさん削って銀歯を入れるのとどちらを選びますか?
「耐久性は?」なんて声が聞こえてきそうですが、そんな疑問をお持ちなら、歯の治療で最も大切な事をお読みください。