都立広尾病院で小林裕先生の講演内容を皆さんにご紹介させて頂きます。
お口の中の細菌はどれくらいいるか想像できますか?
700種類に及ぶ細菌が1mg中に、10億います。成人のお口の中のは約50〜200mgの細菌が潜んでいますので,500億〜2000億の細菌がいることになります。
これと同レベルの細菌がいる場所は、直腸くらいだということです。汚い話ですが、お口の中は糞便と同じくらいの細菌が常在しているということになります。
ちなみに、唾液の中には1mlあたり1億〜10億くらいいます。皮膚は1cm平方1000くらいとお口の中に比べて非常に少ないことがわかります。
お口の中の細菌の栄養源についてですが、主にスクロース、グルコース、フルクトース、ラクトースなどの糖類を速やかに利用します。つまり、甘いものを好むというのは皆さんご存知のかとかと思います。
ここで、大変興味深いことを聞きました。同じ栄養源でも食間に摂る飲食物の糖が格好の栄養供給源となるそうです。つまり、おやつに甘いものを食べると朝昼晩の食事よりも細菌の数が増えてしまうのです。
これを防ぐには、おやつを食べたりジュースを飲んだりした後に歯磨きをしなければならないことになります。結構大変なことですね。