昨日までは春の訪れを感じられたのですが、今日は打って変わって冬の寒さに戻ってしまいましたね。
60歳の男性です。前歯の歯ぐきに炎症があります。
そして、それを治した後の写真です。
前歯の2本のうち1本は歯の根が割れていました。残念ながら抜歯しかありませんでした。
さて、どちらを抜いてインプラントで治したかわかりますか?
答えは下の方に。
でもその前に歯を抜いてからインプラント治療が完了するまでにどのようなステップを踏んでいるのかご説明しましょう。
1.まず、抜歯です。抜歯した痕が奇麗に治るまで3ヶ月程待ちます。その間は仮歯をなんとか固定しておきます。
抜歯した直後にインプラントを入れることもできますが、場合によっては歯茎が痩せてしまって数ヶ月後に見苦しくなってしまう為に、よほど条件が良くない限り抜歯と同時にインプラント入れることは当院では行っていません。
2.しっかりと診査してインプラントを入れ治癒を3ヶ月待ちます。
3.インプラントが骨に結合したら型を取って仮歯を入れます。仮歯の形を調整しながら歯ぐきの形態が安定するまで3ヶ月程待ちます。
4.歯ぐきが落ち着いたら、もう一度型を取って最終的なものを作り、装着します。
ここまでで、ざっと10ヶ月の期間が必要です。
奇麗に仕上げるには、それなりに手間ひまがかかるのです。
さて、最初の写真の答えです。
インプラントを入れた直後のレントゲン写真なので歯の形になっていませんが、どちらの歯がインプラントかわかりましたね。