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コラム

Mr.Children

私は自宅から用賀のオフィスまで片道30分、いつも音楽を聴きながら歩いています。元来何かに熱狂的になることのない性格なので、いろんなジャンルの曲を聴いているのですが、最近ミスチルにはまってしまいました。

そのきっかけは、「SUPERMARKET FANTASY」というアルバムの1曲「口がすべって」でした。

どこが気に入ったのかを語る前に、少し前置きがあります。私は、ここ数ヶ月哲学者(?)の内田樹氏の著書にはまっていました。そこで、「構造主義」なる言葉が頻繁に出てきました。

この構造主義とは、
「人間の現実把握や思想は、、その個人が所属する構造に規定される」ということ。「所属する構造」には民族、言語、国家、社会的階層等がある。
自己の判断を客観化するのが「構造主義的な考え方」である。
ということだそうです。

「はあ〜?」って感じですよね?しかしこの本を読んだ後に、この構造主義的見方をこの歌詞の中に見つけてしまったから大変です。その歌詞を見ていきましょう。

誰もがみんな大事なものを抱きしめてる
人それぞれの価値観 幸せ 生き方がある
「他人の気持ちになって考えろ」と言われてはきたけど
想像を超えて 心は理解しがたいもの

どうです。これこそまさに構造主義的な考えかただと、新しい解釈を発見したかのように私は感じてしまったのです。そして、ミスチルは非常に哲学的な歌詞を書いていると一人で感動してしまったのです。

しばらくして、冷静に考えてみると、「ああ、これが今の日本人の考え方なんだな」という事に気づきました。たくさんの人が、ミスチルの歌に共感する。この、多くの人が共感するという事は、民族共通の思想を言い得ているという事に他なりません。

もっと簡単に言えば、みんながなんとなく感じている事を、わかりやすい言葉で説明してくれると、誰もが「うん、うん、そのとおり。うまい事言うね!」と思うのです。つまり、ミスチルは多くの人が感じているが言葉にしてはいない考え方を、ズバリと言い当てているのです(占い師も似たようなものかもしれませんが)。

作詞している桜井さんが、この作業を感覚的に行っているのか、計算して行っているのか分かりませんが、どちらにせよ「天才」であることにかわりはありません。次のフレーズにも驚かされました。

争い続ける 血が流れている
民族をめぐる紛争を 新聞は報じている
分かっている「難しいですね」で
片付くほど簡単じゃない事も

こんなに、簡単なフレーズで驚く程難しい事を表現しています。まるで、俳句のような世界です。そして最後のフレーズ、

口がすべって君を怒らせた
でもいつの間にやら また笑って暮らしてる
分かったろう
僕らは許し合う力も持って産まれてるよ
ひとまず そういうことにしておこう
それが人間の良いとこ

とても分かりやすい言葉で、みんなが共感する事を言っています。
「この院長、ちょっといっちゃったか?」と思われているかもしれませんね。
「ちょっと変わった院長だけど、まっいいか!」ひとまず、そういうことにしておいてください。
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平野 恭吉平野 恭吉

平野 恭吉

ヒラノデンタルオフィス 世田谷区用賀4−12−4

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