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百聞は一見にしかず 見える診療

虫歯の治療を終えてみたら、自分が想像していたよりも大きな銀歯が入っていてびっくりしたり、「痛くもない歯を虫歯治療されたけど、本当は虫歯なんかなかったんじゃないの?」と歯医者に不信感を抱いたことはありませんか?


この患者さんは、他の医院で歯を抜かなければならないといわれ、何とか抜かずに済まないかと当院にすがるような思いで来院された患者さんです。初診時にこの写真を撮って「黒いラインが破折線なので、抜歯しかありません。」と申し上げたところ、「こんなにパックリ割れていなんて思わなかった!よくわかりましたから抜いてください。」と即答されました。


この患者さんは、他の病院が信用できないとのことでご紹介を受けた方です。ものすごく痛みが出たということだったので、「神経を取る必要があります。」と説明して治療を行い、最後にこの写真をお見せしたところ、「こんなに大きいとは思わなかった。神経を取らなければならないのも納得です。」とおっしゃいました。実はこの方歯科技工士さんで、いわば専門家です。


できるだけ、歯は抜きたくないとのことで来院された患者さんですが、銀歯を取ったらご覧のような大きな虫歯でした。これではとても保存することはできません。おまけに、これは親知らずなので、抜いても噛み合わせに支障はありません。そこで、この写真をお見せして事情を説明したら、「よくわかりました。残念ですけど、抜いてください。」とおっしゃって頂きました。

どのケースも、もし写真で歯の状態を患者さんにご覧になっていなかったら、ひょっとしたら患者さんは私に対して不信感を抱かれたかもしれません。

口腔内カメラは、びっくりするくらいよく見えます。これまでは、治療中歯科医師しか見ることがなかった治療の様子を、口腔内カメラを通して患者さんと共有できることは、信頼関係を築き上げるのにとても有効なことだと思います。

いつも、皆さん治療が終わると食い入るように口腔内カメラの映像をご覧になって、「あー、こんな大きな虫歯があったのか。」とため息をついてお帰りになります。たいてい患者さんが思われているより虫歯は大きいものです。不安な方は検診を受けてください。

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平野 恭吉平野 恭吉

平野 恭吉

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