ゴールデンウィークまっ只中ですが、いかがお過ごしですか?
さて、今日はこんなレントゲン写真だったらどうするか?
左が1年程前の写真で、右が先日の写真です。歯根の周囲をご覧ください。黒くなってますね。つまり、骨が無くなってます。根の治療がうまくなかったのでしょうか?いいえ、このように歯の根もと(歯頚部)から先端まで影が見える場合「破折」を疑います。
1年前には気づかなかったのですが、2本の根の間に陰が認められますので、このとき既に破折していたのかもしれません。もちろん、この間患者さんに自覚症状はほとんどありません。
抜歯してみると一目瞭然です。歯の根に縦の亀裂が入っています。残念ながら割れてしまうと抜歯しかありません。放置すればレントゲン写真でご覧頂いたように骨が無くなります。骨が無くなってしまうと、その後の処置に支障を来しますので、破折が確認されれば一刻も早く抜歯すべきです。
今回、しばらく治療をお休みされていたため、気づくのが少し遅れましたが、抜いた後にはPRGFを入れておけば、骨の再生を促し、3ヶ月もすれば奇麗に治ります。