前歯の隙間に長年悩んでいた若い女性が先日当院のホーメージをご覧になって来院されました。先天的なものもあり、これまでずいぶんお悩みだったことでしょう。
このような症例に対して、ハリウッドスマイルと呼ばれる完璧な美を追求するのであればとても一筋縄では行きません。矯正を行い、ラミネートベニアをしたりして費用も期間も歯にダメージも与えなければなりません。
この方にも、いろんなオプションがあることをすべてお話ししました。しかし、この患者さんは真ん中を閉じるだけでも構わないし、あまり大掛かりなことをしたくないといったスタンスだったため、まずはレジン充填を行い、それでも満足できないようであれば次を考えましょうということになりました。
まずは、模型でシミュレーションです。これだけの隙間を埋めると真ん中の2本の歯が不自然に大きくなってしまう可能性があります。それを、患者さんに理解してもらうために模型でこんな風になるというのを見てもらいました。もちろん、これでOKを頂きました。
模型から起こしたシリコンのガイド(赤い塊)を使ってレジンを築造していきます。象牙質やエナメル質といった構造ごとに色を使い分けて天然歯に忠実な色合いを再現します。
最後はこんな感じになりました。実はこの後まだ細かいところを仕上げています。最後の写真を撮り忘れました。充填したところが、若干白っぽくなっていますが、しばらくすると色が落ち着いてきます。
患者さんも行程までは見ていないのでこのブログで今頃「フムフム」と思っていらっしゃるかもしれません。今回の費用は1本¥21,000×2でした。
ご本人からは「想像していた以上にきれいに仕上がっている」とのお言葉を頂きました。歯を削ること無く、ここまでの回復が出来るのがダイレクトボンディングの強みです。