instagrum
お問合せ

コラム

歯医者の愚痴

ずいぶん更新をさぼってしまいました。実はご存知の通り、フタッフの河田が退職したり、新しく衛生士の鶴見が入職したりと院内ではいろいろ変化がありました。

体制が変わるという事はいろいろと大変なのですが、それでも今回はとてもスムースに仕事の引き継ぎが終わり、私としてもさほどストレスを感じる事なく新体制に移行したと言えます。

さて、最近は特記すべき症例もないので、今日は私の愚痴でも聞いて頂こうと思います。

私は歯科医師として20年以上のキャリアになるのですが、技術の向上とは反対に体力の衰えが否応なく襲ってきます。毎日ウォーキングで通勤したり、剣道をしたりして動いているのですが、どうにも鍛えられないのが目の衰えです。

そう、老眼!誰しも45歳を過ぎると始まると言われていますがご多分に漏れず私も既に始まっています。歯科医師にとって、細かいものが見えないのは命取りです。目が見えなくなったら当然廃業です。

しかし、最近はとてもいいものがあります。ルーペです。

奥から2台はこれまで使ってきたルーペです。当院で治療を受けている患者さんなら私がいつも着けているのをご存知ですよね。
一番奥のヘッドギアタイプのものが3.6倍、真ん中のレンズにルーペが貫通しているものが2.5倍です。必要に応じて使い分けてきました。

というのもルーペを使うととてもよく見える反面、倍率が高くなる程視野が狭くなり、ちょっとした振動でも見えづらくなるため、頭を動かさないように常に首を緊張させていなければなりません。それが肩こりを引き起こし、さらには腰痛を誘発します。

特にダイレクトボンディングのように、一度始めたら最後まで集中して作業をしなければならないような処置は極度の緊張を強いられます。1時間顕微鏡を覗き込んで細かい作業をすることを想像してみてください。それが1日に何回も毎日そのような作業を繰り返せばどうなる事か。

歯医者は、皆さんが想像する以上に肉体労働なんです。

ですから、ルーペの善し悪しで疲労度が全く違ってくるのです。これまで使ってきたヘッドギアタイプのルーペはとてもよく見える反面、重くて頭頸部に負担がかかっていました。かといってレンズにルーペを貫通させたものでは、倍率が低く思うような作業が出来ません。

そこで、今回新たに倍率が高く軽いものをしました。それがこれ。

皆さんご存知のイチローが使っているオークリーのレーダーに、レンズを着けたものです。倍率も若干高くなり4倍です。まだ、昨日の2時間程使っただけなのですが、なかなか良さそうです。

ヘッドギアタイプにくらべて、仰々しくなく、かっこいいので一般受けするのではないかと思います。(今、ドラマで向井理が使っているものと同じだそうです。)特に小さいお子様を診る時に、ヘッドギアタイプのルーペをつけると急に泣き出してしまうこともあったのですが、これで少しはましになるかと思います。

体へかかる負担もこれで少し減ってくれればいいのですが。それはもう少ししてからでないと判りません。

体力がどこまで続くかは別として、これで目の衰えで歯医者を辞めなければならないということは無くなるのではないかと思います。

歯医者の愚痴におつきあい頂きありがとうございました。

世田谷区・用賀の歯科ならヒラノデンタルオフィスのホームページはこちらから

平野 恭吉平野 恭吉

平野 恭吉

ヒラノデンタルオフィス 世田谷区用賀4−12−4

関連記事

最近の記事

  1. 歯を抜くことになる1番の原因は力!

  2. 歯周病が大腸癌を引き起こす

  3. 歯科検診の義務化と健康教育

おすすめ記事